バイクの運転中にナビ操作も可能!Android Autoはツーリングの必需品かも
バイクでナビを円滑に使いたい方必見です。
バイクでの移動となると、両手が塞がってしまいがちですので、知らない土地に行くときに「ナビを確認したいのにできない!」なんて経験ありませんか?
車の場合は常にナビが付いていますので、信号待ちなどの合間にささっと確認することもできます。
しかし、バイクだと一旦安全なところに止まってグローブを外してナビを取り出して…道を確認するのも一苦労。
バイクのナビも普及してきたものの、操作するのにわざわざ小さな画面をタッチしなければいけませんので、バイクに乗りながらだと非常に危険。
おまけに運転中にナビ操作をしようものなら、「ながら運転」で重大な事故を起こしかねません。バイクでよそ見しながら運転するなんて考えると、ゾッとしますね。
しかも近年車の運転中の音楽プレーヤーの操作や電話、走行中のナビ操作によって交通事故が起こることも増えてきました。
事故対策のためにもAndroid Autoはおすすめ
対策として、ナビやアプリには画面を見ながら直接操作することなく、ハンドルに付いたスイッチや音声によって操作できるものが増えてきました。
もちろんバイク専用ナビにも、これらの機能が搭載されたものが販売されることも増えてきたようです。
特に最近ではGoogleの無料カーナビアプリ「Android Auto(アンドロイドオート)」を使用すれば、バイクでもハンズフリーでナビを使うことができるようになりました。
引用:webオートバイ
そこで今回は、Android Autoとはどのようなアプリなのかや、便利な機能についてご紹介していきます。
ツーリングに行く人やバイクで自由気ままに出かけるのが好きな人にとってピッタリのアプリですので、ぜひご一読ください!
Android Autoはナビ機能を使いながら音楽や通話もできるアプリ
Android Autoは、Googleが開発したカーナビアプリで、スマートフォンの機能をそのまま自動車で使えることを目的として開発されました。
Android Autoは提携するアプリと連動することで、カーナビ機能だけでなく、音楽を再生したり、通話や音声入力のメッセージ機能も使うこともできます。提携アプリの数は2019年時点で約120種類にもなりますので、自分好みにカスタムできます。
また、Android Auto対応ナビとの連携によって、Googleマップのような地図アプリを車載ディスプレイに表示することも可能なのです。
Android AutoはAndroid 5.0以降に対応するスマートフォンであれば使用することができます。これまではAndroid Autoに対応する車載するカーナビがなければ使用できませんでしたが、現在ではアンドロイドスマートフォンがあれば使用できますので、端末をそのままナビにすることだって可能。
ディスプレイ端末とスマートフォン両方からの操作が可能で、基本操作はタッチパネルや音声入力といことになります。
ほかの地図アプリとはどのような違いがあるの?
ナビアプリの代表的なものといえばGoogleマップやCarPlayがあげられますが、これらのアプリとどのような違いがあるのか気になった人も多いのではないでしょうか?
違いを簡単にご説明すると、GoogleマップはGoogleが開発する地図検索サービスで、CarPlayはAppleが開発するカーナビアプリといことになります。
そしてAndroid Autoもカーナビアプリですが、CarPlayとは対応するOSが違うということになります。
・Android Auto・・・Android 5.0以降のアンドロイドスマートフォン端末
・CarPlay・・・iPhone5以上のiOS端末
Android AutoとCarPlayは基本的な機能についてはほとんど変わりません。ただし、CarPlayはスマートフォン単体で機能しませんので、対応ナビが必須となります。
また、GoogleマップとAndroid Autoは「同じGoogleが開発したものだから一緒なのでは?」と思うかもしれませんが、Android AutoはGoogleマップをベースとし、そこに音楽アプリや電話機能が使えるようになっているのです。
そのためAndroid Autoの方が、バイクや車に乗りながらでも安全に操作できるように設計されています。
実際にAndroid Autoの画面を見てみるとタップ部分が大きく、非常に操作しやすくなっていますので、どちらかと言うと地図よりカーナビを操作している感覚に近いですね。
Android Autoの便利な機能
Android Autoはナビ機能だけでなく、様々なアプリと連携させることにより、バイクの運転中でも他のことができるようになります。
Android Autoの便利な機能をまとめると、以下の4つになります。
1.Googleマップ譲りのわかりやすい地図
2.ワイヤレスイヤホンとBluetooth接続すれば「OK Google」と声をかければ操作可能
3.運転中でも通話や不在着信・通話履歴の確認もできる
4.音声入力アプリを使えば運転中に思いついたことをメモできる
5.音楽アプリを連携すればツーリングのバックグラウンドに音楽が聴ける
こうして見てみると、ナビアプリというより、移動を快適に過ごすことができるアプリと言っても良いかもしれませんね。順に詳しくご紹介します。
1.Googleマップ譲りのわかりやすい地図
Android Autoのナビ機能は、知らなところに行ったときにかなり活躍してくれるでしょう。
Googleマップのように音声機能ガイダンスは非常に聞き取りやすく、地図表示もシンプルで直感的にどこにいけば良いのか判断しやすくなっています。
特にバイクの運転となると、ほとんど視線を逸らすことができませんので、ナビを確認する時は信号待ちなどのわずかな時間に限られます。そのためシンプルで視認性に優れた地図は非常に重宝するでしょう。
また、ナビの設定画面では「音声」「経路オプション」「地図の表示」「運転オプション」の4項目があり、それぞれ細かく設定をカスタムすることも可能です。
さらに地図の表紙形式は「交通状況」と「航空写真」との2パターンがありますので、万が一迷っても地形や景色と照らし合わせることだって可能です。
もちろん周辺の駐車場やガソリンスタンドの検索もワンタッチや音声入力でできますので、ツーリング先で役立つこと間違いなし。
2.ワイヤレスイヤホンとBluetooth接続すれば「OK Google!」と声をかければ操作可能
ヘルメット内臓型のスピーカー付きイヤホンや、ヘルメットの外側に装着するBluetooth対応型のマイクを使用すれば、バイクを運転しながら両手を離さずAndroid Autoが操作できます。
また、Android Auto使用中にほかのことがしたい場合は、基本的に「OK Google!」と声をかけてからやりたいことを言えば良いだけ!運転に集中したままほかのことができます。
3.運転中でも通話や不在着信・通話履歴の確認もできる
Android Autoはナビ機能を使ったまま相手との通話も可能ですので非常に安心。また、着信や発信操作以外にも、通話履歴のチェックやボイスメールの再生もできますので、運転中いつでも連絡の確認ができるのです。
この機能はバイクでの通勤時間が長い人や、バイク便の仕事をしている人などにとって非常に重宝する機能とも言えますね。さらにスカイプアプリを入れておけば無料で通話だってできます。
4.音声入力アプリを使えば運転中に思いついたことをメモできる
Android Autoは約120ものアプリと提携しており、中には音声入力を使ってメッセージを送受信や返信ができるアプリもあるのです。また、メモアプリを使うことで、バイクの運転をしながら思いついたともすぐに書き留めておけます。
もちろんアプリの立ち上げ方は「OK Google!」と呼びかけるだけですので、気が付いたことをすぐ記録に残せるのも嬉しいですね!
5.音楽アプリを連携すればツーリングのバックグラウンドに音楽が聴ける
Android Autoはナビ機能を使ったまま連携する音楽アプリを使用することで、好きな音楽をバックグラウンドに流すことができます。
もちろんワイヤレスイヤホンを使っていれば「OK Google!」と言った後に「音楽を再生!」と言えば音楽をかけてくれます。
また、音楽ストリーミングサービスと連携すれば、その時の気分によって選曲することも可能ですので、ツーリング中の気分によってバックグラウンドミュージックを自由に選曲できます。
それ以外にも、ラジオ対応アプリや音読アプリと連携すれば、バイクに乗りながらラジオを聞けたり、読書をすることも可能です。
バイクに乗りながら他のことをするのはちょっと危ないように思うかもしれませんが、慣れると車移動のように快適に過ごせます。
実施にスマートフォンでAndroid Autoを使ったときに気になったところ
引用:Yupiteru
Android Autoの便利な機能についてご紹介しましたが、実際の使い勝手はどうなのか気になる人も多いはず。
Android Autoをバイクのナビとして使ってみると、
・アプリは自動更新にしておけば常に最新の道路情報が手に入る
・目的地設定するとすぐにナビが始まる
・スマートフォンだと縦画面の方が見やすい
・電源の減りが早いためできれば充電しながら使用したい
といったことが気になりました。メリット・デメリットとも気付くことができましたので、一つずつご紹介していきます。
アプリは自動更新にしておけば常に最新の道路情報が手に入る
ナビを持っている人は地図の更新がネックに思う人も少なくないのではないでしょうか?Android Autoだけではなく、Androidアプリ全般にも言えることですが、自動更新機能をONにしておけば、常に最新の道路情報が手に入るのは嬉しいところです。
また、常にアプリを更新しておくことにより、セキュリティ向上やアプリの安定稼働にも繋がります。もちろん自動更新せず、任意で更新時期を決めることもできますので、
・ネットワークの指定なし・・・ Wi-Fi またはモバイルデータを使用してアプリを更新
・Wi-Fi 経由のみ:・・・Wi-Fi に接続している場合のみアプリを更新
などの設定も可能です。
ただしアップデートしておいて損はありませんので、自動更新機能は常にONにしておいても問題ありません。
目的地設定するとすぐにナビが始まる
GoogleマップやiPhone純正地図アプリなどは、目的地をセットするとルート案がいくつか表示され、その中から有料道路を回避するかなどの設定をします。
しかしAndroid Autoは、目的地をセットしたらすぐにナビが開始されますので、経由地の設定やルート設定は後から行わなければいけません。
これは少しでも余分な動作を省いたためとも考えられますが、ルートをしっかり確認してからでないと安心できない人にとっては、ちょっと使いづらいと感じるかもしれません。
ただし、Googleマップがベースとなっているため、さすがに大ハズレするようなルートは表示されません。割り切ってナビを信用してしまった方がいいかもしれませんね。
スマートフォンだと縦画面の方が見やすい
Android Autoをスマートフォンで使う場合は、縦画面の方が見やすいでしょう。なぜなら横画面にすることで、自分の表示位置が画面の真ん中にきてしまうから。
真ん中に表紙されると全体が見渡せるかもしれませんが、進行方向に対しての情報量が少なくなります。ナビは基本的に進行方向に対しての情報が知りたいため、先の情報が少ないと、見えにくく感じてしまいます。
縦画面であれば、自分の位置が画面の下側に表紙されますので、先々の情報がたくさん手に入ります。
電源の減りが早いためできれば充電しながら使用したい
スマートフォンでナビアプリを使用すると、バッテリーの容量を大きく消費してしまう懸念があります。
Android Autoも同様に、使用中はバッテリーの消耗が大きいため、できれば充電しながら使用したいところ。
そのためツーリングやバイク旅をするのであれば、市販のバイク用USBキットをも搭載し、走行中でも充電器が使えるようにしておくといいかもしれませんね。
また、Android Autoは、通話や音楽再生中ナビ画面から別画面に切り替えることができ、その時に画面のバックライトを消灯する設定もできます。
少しでも電源を長持ちさせたいのであれば、この方法を使ってもいいかもしれませんね。
車にはどんどん普及しているAndroid Auto対応のナビ
Android Autoは基本的に自動車向けの機能として開発され、海外ではAudi・BMW・フォルクスワーゲン・ルノー・プジョー・フォードなど、多くのメーカーで普及が進んでいます。
また、国産メーカーでは、ホンダ・マツダ・三菱・日産・スバル・スズキなどで、Android Auto対応ナビはメーカーオプション品で設定されているようです。
ただし、残念ながらバイクのオプション品としてAndroid Autoに対応しているものは存在していません。
しかし国内オーディオメーカーであればケンウッド・クラリオン・パイオニア・パナソニックなどが対応しています。ハーレーを乗っている愛好家の方で、非常にマニアックな海外製のアンドロイドナビの埋め込みをしている方もいらっしゃるようです。。。
後付けで取り付けようと考えているのであれば、これらのメーカーから販売されているものを購入すれば対応できることもあります。チャレンジ精神がある方は車用のアンドロイドナビの埋め込みも試してみるのもDIYの楽しみにもなるかもしれませんね。。。
まとめ
バイクの運転中は、走行中は車と違って両手も離せませんし、視線を離せば事故の危険が大きくなるのも事実です。
しかしAndroid AutoとBluetooth機能を上手く使えば、バイクの運転中でも安全にナビ操作することが可能です。
また、Googleマップ譲りの地図機能は視認もかなり良く、バイクの運転中でも直感的に位置情報を把握することができるでしょう。
連携アプリを使えばナビ以外にも音楽を聞いたり、相手との通話だって可能です。ツーリング中のバックグラウンドミュージックを流したり、仲間との会話を楽しみながら走ることだってできるでしょう。
さらにスマホ単体でも使用できるようになったAndroid Autoは、スマホスタンドさえ取り付けていればバイクに乗るときにサッと取り出して使うことができるので非常に便利です。
現在はバイク専用Androidナビ自体は販売されていませんが、この先バイクにナビを搭載することが当たり前ともなるかもしれませんので、今後Android Autoに対応するバイク用ナビも登場するでしょう。
そのため、アンドロイドスマートフォンをお持ちの方は、まずはAndroid Autoをダウンロードしてみてはいかがでしょうか?
Androidカーナビ出張取り付けをなら実績豊富な「あとづけ屋」に
自動車・バイク専門のフリーランスライター。自動車・バイク情報メディア「モリビリティ」運営。
鈴鹿サーキットを中心にロードレース活動を9年間行い、全日本選手権も2年間参戦しておりました。
全国の主要サーキットでのレース活動の経験から、ライディングはもちろん、メカニカル面でも奥深いバイクの魅力をお届けします!
2020年1月12日 12:22 PM |カテゴリー:バイク関連最新NEWS, パークDoコラム
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