バイクツーリングでの野宿ポイントの見つけ方!最高のキャンプと宿泊のコツ
バイクツーリングをするなら野宿についても少し知っておく必要があります。なぜならちょっとしたキッカケで野宿をせざるをえない状況になってしまうからです。
「距離の計算が狂って予約していた旅館にたどり着けなかった」
「トラブルで動けなくなった」
「ゴールを決めずにできるだけ走りたい」
このような状況になってしまっても、野宿の準備と心構えをしておけば安心です。必要なのはちょっとした装備と情報だけ。
本記事では、お金もかからず、安心安全な野宿に必要なこと・ものを解説していきます。
そもそも野宿って何?キャンプとの違いは?
「野宿って、つまりキャンプでしょ?」とお考えの人もいるかもしれません。
広い意味で野宿はキャンプの内の1つの形態ともいえますが、一般的にはキャンプ場など宿泊を想定されていない場所での野営を野宿といいます。
「テントを張らないで!」と禁止されている場所では野宿をしてはいけませんので、注意してくださいね。
バイクツーリング時の野宿に適した場所を探す方法
野宿をする場所を探すのは意外と苦労するもの。慣れないうちは「道の駅」など分かりやすい場所を狙ってみるのがいいでしょう。野宿に慣れてくれば、スマホの地図アプリでは表示されないような、何もない場所に野宿ポイントを発見することができます。
コツは幹線道路から離れて自分の直感を信じること。バイクでしか行かないような場所こそ注目です。
次に紹介するようなポイントを探せば、良い野宿ポイントが発見できるかもしれません。
バイクツーリング時の野宿に適したポイントを紹介
バイクツーリング時の野宿に適したポイントをいくつかご紹介します。
・東屋
・橋の下
・道の駅
・小さな公園
・海岸
・P帯
これらは日本全国どこにでもある場所ですので、覚えておけば野宿できる場所を探してさまようなんてことはないでしょう。
東屋
公園にある東屋は、雨をしのげてテーブルもある場合があり、バイク野宿に最適な場所の1つです。
あまり日の高いうちから占有すると、近所の目が気になってしまうので注意が必要。目をつけておいて、買い出しなどを済ませておくのがベスト。テントを張る必要もありませんので、時間の有効活用も可能です。
同じようにバス停などもテントを張ることなく雨風をしのげますが、迷惑がかからないように最終便が過ぎた後に利用するべきです。そして始発が来る前に撤収しなければ利用者の迷惑になってしまうので、気を付けなければいけません。
橋の下
橋の下は人目につかず、雨をしのげる場所です。ただし住民がいる場合や、治安が悪そうな場所は回避します。また、大雨で増水しそうな状況ならば、とても野宿どころではありませんので、別の場所を探します。
道の駅
すぐに探せて、かつトイレや水に困らない場所です。管理人が野宿を禁止している場合もあるので、声をかけてからテントを張った方がいいでしょう。
中には24時間無料の休憩所を備えている道の駅もありますので、探してみるのも面白いでしょう。
小さな公園
住宅地のハズレにある公園も、トイレや水があるため野宿に適しています。問題は朝早くにラジオ体操などで囲まれてしまうこと。その様な場合は素直に挨拶しておけばトラブルにはなりません。
海岸
海岸線に沿って走れば、きっと開けた良い野宿ポイントにであえるはず。あまり海に近すぎると波の音が気になって眠れないので、すこし離れた場所がオススメです。
P帯
夜遅くなり野宿ポイントを探せなくなったらPの看板を探しましょう。できるだけ大きな場所がいいです。
トラックが休憩していることもあるので、目立つ場所にテントを設営します。疲労は事故の確率を高めますので、野宿の決断はなるべく早く行いましょう。
バイクツーリング時の野宿に適さない場所
それではバイクツーリング時の野宿に適さない場所とはどこでしょうか。野宿経験者が避けている場所は、以下のような所です。
人の集まる場所
人が多い場所は安心できそうですが、暴走族に絡まれたり、警察に職質されたりする危険があります。住宅地の公園や、タイヤ痕があるパーキング。運動場がある公園などの野宿はやめましょう。
人が少なすぎる場所
人がいなければトラブルにならなそうに思えます。しかし自然に近いほど野生動物との遭遇する確率が高まってしまうのです。クマやイノシシに襲われる危険の中、安眠することはできませんからね。
標高の高い場所
景色が良く、良い野宿スポットがあることが多いのですが、夜の冷え込みが厳しく注意が必要。防寒などの準備がなければ、野宿には不向きです。
バイクツーリング時の野宿で必要な道具
積載性が限定されるバイクツーリング時の野宿では、道具の選定が成功のカギとなります。そこで野宿で旅をするライダーがよく使っている道具をご紹介します。
テント
コンパクトで軽量、かつ設営に時間がかからないタイプが便利です。
・モンベル クロノスドーム1型
ツーリングテントの定番です。簡単に設営出来て、かつコンパクト。広さも1人で使うには十分なサイズがあり、野宿でもゆったりとした空間を作れます。
寝袋・シェラフ
寝袋は安い物を買ってしまうと、そのサイズと重さに苦労することになります。バイクツーリングに携行するなら、多少高くてもコンパクトになる製品を選ぶべきです。
・タケモ スリーピングバッグ3
値段は少々高めですが、軽量コンパクトで収納しやすい寝袋です。3シーズン対応なので冬や高所では防寒性が問題になります、カイロなどをお守りで併用するといいでしょう。
ヘッドライト
スマホのライトを使いすぎると、バッテリー切れが心配です。ヘッドライトは野宿の必需品なので、必ず持っていきましょう。
・Ledlenser(レッドレンザー)MH2
ヘッドライトは安いのを探せばいくらでもあります。このLedlenserはすこし高めですが、ヘッドライトのブランドとして有名。フォーカスを調整したり、赤色灯で眩しさを抑える機能は、使えばきっとその価値を実感するはず。
ストーブ
お湯を沸かすだけでなく、火がある安心感も重要です。
・soto レギュレーターストーブ
こちらも定番商品です。ホワイトガソリンではなく、ガスカセットなのはコンビニでも燃料を入手しやすいのでオススメです。
コッヘル
食事は野宿の楽しみの1つです。コンビニやスーパーの弁当よりも、自分で調理して食べるうまさは別格。暖かいお茶を飲むだけでも、気持ちがホッと落ち着きます。
・メスティン
気密性と熱伝導の優れたアルミボディのメスティン。これでご飯を炊くと簡単で美味しくなります。コンパクトで小物入れにもなるので便利。野宿でグルメを堪能するなら活躍するはず。
マット
地面からの冷気から身を守り、安眠には欠かせないのがマットです。
・サーマレスト
アウトドアマットの高級ブランド。片側がアルミで箔つけてあり、寒さに応じて使うことができます。
硬く、かさ張るのでバイクの積載に余裕が無い人にはおすすめできませんが、耐久性が良く上質な製品ですので野宿でも安眠したいならマットはすこしお金をかけた方がいいでしょう。
まとめ
野宿はやり方によって天国にも地獄にもなる宿泊方法です。きちんとした情報を知ることで、なるべく地獄を回避しましょう。
慣れてくれば「あそこで良い野宿できそうだな」と自然と考えてくるようになります。それではルールを守って楽しいバイクツーリング野宿をエンジョイしてください!
自動車・バイク専門のフリーランスライター。自動車・バイク情報メディア「モリビリティ」運営。
鈴鹿サーキットを中心にロードレース活動を9年間行い、全日本選手権も2年間参戦しておりました。
全国の主要サーキットでのレース活動の経験から、ライディングはもちろん、メカニカル面でも奥深いバイクの魅力をお届けします!
2020年6月30日 11:55 AM |カテゴリー:パークDoコラム