バイクのIoT化について
近い将来に予想されること、すでに実施していることを記載させていただきます。
ヘルメットの中に画像が流れて、安全に走行ができたり、アニメみたいはことが
今後期待できそうですね。。。詳しくは本文をご確認ください。
IoTってそもそも何?
最近よく、TVなどのメディアでも取り上げられている「IoT」という言葉がありますが、そもそもどういったものをIoTと呼んでいるのかご存知でしょうか?
IT企業に勤めていたり、そういった関連の仕事をしている人にとっては非常に身近な言葉ではあるのですが、全く関わりのない仕事をしている人にとっては何のことだかわからないですよね。
IoTというものは、基本的にインターネットに接続されている媒体のことを差して言っていることのようで、今後はより一層IoT化された商品が続々と登場してくることが予想されています。
通信インフラの整備が整ってきている都市部だけでなく、地方についても教育や医療の分野でもIoT化が推し進められており、もちろん車やバイク業界でも採用されていっている技術と言えるでしょう。
ネット接続されていれば何ができるの?
インターネットに接続されている状態であれば、どういったことができるのかというのは、スマホやパソコンを常に使っている現代社会の人にとっては想像しやすいものではないでしょうか。
例えば、家のエアコンやネットに接続されている状態(IoT化)になっているのだとすれば、外出先からでも部屋の温度を見たり、エアコンを稼動させたりすることができるようになります。
TVについても同様のことが行えるようになり、録画の予約なども家から出ていたとしても行うことができたりするのもIoT化のメリットですね。
家にある物のほとんどがインターネットに接続できるような状態になっていれば、遠隔での操作が可能になり、いつでも状態を把握したりすることができるので、便利に使うことができます。
IoT化するとスマホと連動したりできるって本当?
今では1人1台は持っているとされているスマートフォンですが、このスマホは常にインターネットに接続している状態のものの一つです。
スマホでの使用幅は非常に広く、どこに行くにしても必ず持って出掛けるほどに使い勝手がよく、必需品となっている人がほとんどでしょう。
先ほどのエアコンやTVの遠隔操作の話ですが、スマホと連動することによって電源を入れたり、温度を見たり、録画を予約したりすることができます。
操作を受ける側と操作をする側の媒体が双方向通信ができることによって、スマホで操作ができるようになります。
スマホで操作することができれば、どこにいたとしても部屋の状況を把握したりすることができますし、なによりも手元の操作だけで行動を完結させることができるのは、IoTならではのことでしょうね。
バイクをIoT化することの恩恵
バイクをIoT化することによってできることはこれまで以上に多くあり、その恩恵を受けることによって安全運転にも繋がってきますし、車両の状態を把握することができるので、メンテナンスの時期なども正確に決めることができるでしょう。
ただ、IoTはインターネットに接続しておかないといけないので、バイクをIoT化することでの難点は通信をどのように行うかという点になってきます。
スマホなどのように移動しながら通信をするためには、モバイル通信の電波を使用しなければならなくなってきますので、家に置いてあるエアコンなどのようにWifiでの通信は見込めません。
ポケットWifiのようなものを常に持ち歩いてWifiに接続することもできますが、結局のところ通信機器を別で用意しないといけなかったりしますので、費用がかさんでしまうのは避けて通ることのできないところになってきます。
しかし、車やバイクに対して通信を行うためにスマホと同じように「SIM」を使用して通信ができるものもありますので、そのSIMを用いた通信方法を主に利用しているのが現状になります。
スマホやガラケーなどと同じSIMを使用して、携帯各社のモバイル通信を利用することでインターネットに通信をして、車両の状態を把握したりすることもできますし、道をあらかじめ見たりするナビのような機能を使うことも可能になります。
走行データの測定や点検ができる
バイクにモニターを取り付けたりすることによって、またはヘルメットにウェアラブルデバイスを装着することで、走行データの測定や車両の点検なども行えるようになります。
走行中にバイクの油温や水温などの情報を知ることができれば、レースなどであれば車両の状況を把握することが容易になりますし、それに伴って走行の仕方を変えたりすることもできるのではないでしょうか。
コースマップを表示して、ライン取りを指示したりすることもできますし、自分自身の身体の状況を把握することもできるようになるでしょう。
心拍数を測定したり、血圧などのメディカルチェックを常に受けながら走ることができますので、走行中に健康を害するようなことがあれば即座に把握して対応することもできます。
バイクに速度計や回転計が付いていますが、これらが全てなくなりヘルメットで映し出すことができるような未来がこの先やってくるような気配を感じる技術です。
まさに近未来の技術の恩恵をIoTによって受けることができるので、バイクに乗る人達がさらに安全に運転をすることができるのではないでしょうか。
あらかじめ危険なポイントを知ることができる
コースマップや一般道などの道を見ることができるナビの機能も盛り込むことができますので、どこが危険なポイントなのかをあらかじめ把握することができるのもIoTの特徴でしょう。
事故をしていて渋滞になっている道や、災害によって通行止めになっていたりするような道、カーナビと同じように道の状況を知ることができるのもIoT化のメリットになります。
特にバイクはナビを別で取り付けようとすると専用のマウントやモニターなども必要になってきますし、車と同じように取り付けることはできません。
そのため、ナビを使用する際はスマホを代用している人がほとんどになるでしょう。
スマホでもナビとしての機能を果たすことができますが、バイクをIoT化することによってナビも1つの機能として使うことができますので、ナビのためだけに必要な物を揃える必要はなくなってきます。
様々な人が走行したデータを蓄積するサーバーがあれば、そこから情報を引き出して、これから走行するルートの上で安全に走行することができるように誘導してもらうこともできます。
取締りを行っているポイントや事故の多い道、初めて走る道であっても快適に走ることができるようにすることは、バイクに乗る人にとってはとても重要なことではないでしょうか。
エンジンの状態や車体の状態をリアルタイムで知れる
エンジンの状態は、本来純正で取り付けてある速度計や回転計、水温や油温計によって知ることができるようになっていますが、それ以外にもサスペンションの状態やタイヤの空気圧、加速Gやバンク角なども把握できるようになっていれば、走行に使うことができます。
電子制御されているサスペンションだったり、スロットルだとコンピュータが判断して制御をしてくれますが、そういった制御とは違いモニタリングすることができることで、情報を入手して自分の運転を見直したり、路面環境や道路形状に合わせて運転をすることができるようになります。
リアルタイムでスロットル開度が分かり、なおかつバンク角が分かればどのくらいのカーブを曲がることができるのかをデータとして蓄積していくことで、速く走るための手助けにもなってくれるでしょう。
データロガーを使用して、走行終了後にデータを収集するような方法をこれまでのレーシングバイクなどでは取り入れていたりしていますが、リアルタイムで知ることができますし、面倒な接続をしなくていいのもIoTの恩恵になるでしょう。
フレームに掛かる負荷やサスペンションのへたり具合、タイヤの磨耗具合なども分かるようになれば、より車両の状態を把握してメンテナンスに生かすことができるので、便利になりそうです。
MotoGPのレーシングバイクにも活用されている!
実は、既にIoTをレーシングバイクに活用しているところもあります。
イタリアのDucati(ドゥカティ)のオートバイレース部門では、IoTと人工知能関連技術をレーシングバイクのテストへと活用しており、その取り組みによって作業の効率化とコスト削減や有効性の向上に取り組んでいるようです。
バイクに100個のIoTセンサーを取り付けてエンジンの性能やバイクそのものの性能評価を効率よく行うことができるようになったようです。
システムに取り込むデータ量が増えれば増えるほどに、最適な予測精度を向上させることができるのが、人工知能を活用したもので、新たな取り組みとしてレーシングバイクの発展に益々の期待が寄せられています。
今では、速度や回転数、タイヤやブレーキの温度などのデータを収集することができており、レースのプランニングや準備に掛かる時間を大幅に短縮させることができるものとして、活用をしている状態です。
バイクIoT化の実現はすぐそこまで来ている!
レーシングバイクに試験的に運用されていたり、ロードバイクなどにも使われ始めているIoTですが、今では市販のバイクにも活用されていく筋道が出来上がってきています。
完全に市販車に対してIoT化されたバイクの販売を開始するまでには至っていませんが、バイク各社ではIoTを搭載したバイクの開発を行っており、誰もが簡単に体験をすることができるように試乗できるバイクも出てきていますので、IoT化されたバイクの紹介をしていきます。
今後、レーシングバイクを筆頭に開発が進んでいくことが予想されていますので、数年後には私たちの手元にはIoT化されたバイクが必需品となってくることも有り得ます。
便利になっていく反面、その機能を十分に使いこなすためにも知識を蓄えていかないといけないので、勉強をしていかないといけませんね。
ホンダとソフトバンクの共同開発「PCXエレクトリック」
さて、IoT化されたバイクがホンダから登場しており、今はまだ一般的には流通していませんが「PCXエレクトリック」を乗ることができるようになりました。
電動バイクとして、完全に内燃機関を搭載しないエコロジーなバイクがPCXエレクトリックであり、その動力はバッテリーで稼動するようになっています。
このバッテリーで走行できるのが、満充電でも41km程度となっていますので、長い距離を走るためにはまだまだ改良が必要になってきます。
しかしながら、電気の力だけで走行できるバイクは、今後の地球環境のことを考えたり燃料を必要としない構造としてはまだまだ発展の余地がある技術ですし、注目度の高いバイクでもあるでしょう。
また、IoTの要でもある通信については、リアルタイムで通信できるように通信モジュールを搭載しており、ソフトバンクとの共同開発によって開発が進められています。
宮古島で試乗することができる!
PCXエレクトリックを試乗したい!と考えた人は、宮古島に行ってみましょう!
宮古島ではホンダとソフトバンクが提携して、カレンスタイルが運営している二輪レンタル事業「宮古カレン」の3社が、PCXエレクトリックの試乗体験ができるようにしていますので、宮古島に行ってみるしかないでしょう。
125ccの排気量が乗れる免許(小型二輪限定・AT限定)があれば試乗することができ、前日の17時までにホームページで予約をしていれば乗ることができるようになっています。
出発地点は、PCXエレクトリックを常設している3つのホテルか配車可能な4箇所の宿泊施設のいずれかを選択して、そこから出発するようになっています。
料金は一日12,960円で利用することができ、この料金の中には保険料や配車代、ヘルメットやグローブなどのライディングウェアも含まれていますので、手ぶらで行って楽しむことができます。
バイクのレンタルという考え方ではなく、宮古島でのアクティビティという考え方で展開していますので、リゾート地だからこそ羽を伸ばしていつもとは違ったことをするのも楽しいかもしれませんね。
1人での利用もできますし、ペアでタンデムをしての走行も可能なので、宮古島を回ってのデートに使うのもいいのではないでしょうか。
電気の力で走るバイクですから、排気音などで会話が聞こえないということもありませんし、より一層会話が弾んで楽しい時間を過ごすこともできそうです。
また、気になる走行距離がバッテリーが満充電でも41kmということもあり、宮古島のいたるところには充電ステーションならぬバッテリー交換ステーションも備わっていますので、100km以上ある距離だとしても問題なく見て回ることができます。
充電ではなく、バッテリー交換にしているのは、充電にかかる時間を無くして楽しんでもらえるようにする配慮ということもあり、アクティビティとしての面が強いことを感じさせてくれます。
カフェでコーヒーを飲んだりすることもできますし、買い物をしたとしてもトップケースに収納することができますので、精一杯PCXエレクトリックを使って宮古島を観光するといいでしょう。
コネクテッドカーならぬコネクテッドバイク!
楽しいアクティビティの最中にバイクが転倒してしまったり、バッテリーが切れて立ち往生してしまったときには、常に通信していることによって、ロードサービスが急行してくれる見守ってくれている状態になっていますので、万が一の時にも安心なのがコネクテッドバイクです。
IoTにすることによってクラウドに常時接続されており、位置情報から車体の情報までがリアルタイムで送信されているので、どんなことがあったとしてもすぐに駆けつけてくれて安心して利用できるサービスです。
車体に内臓されている通信モジュールは、ソフトバンクのSIMを使用しており、モバイル通信回線を利用してクラウドに接続できるようになっています。
バイクのIoT化の波はすぐそこまで来ていることを実感できるのが、PCXエレクトリックというバイクであり、その体験をすることができるのが宮古島でのアクティビティになります。
ホンダは、このPCXエレクトリックを用いたことによって今後のバイクの開発に役立てていきたいと意気込んでおり、電動バイクの未来は期待に膨らんだ存在となっていることでしょう。
近年では車にも同じようにアンドロイドナビなどを用いたコネクテッドカーが普及してきており、バイクも技術革新の波に乗り遅れないようにしているのこともあり、目が離せないのがIoTバイクです。
IoTバイクの普及がすぐに行われるわけではありませんが、それでも今後は必ず普及していくことが予想されますので、先取りして楽しんでみてはいかがでしょうか。
バイクに乗る人が増えれば、その分だけ楽しさを感じる人が増えていき、そしてその楽しさは回りにいる人までも巻き込んでバイクが日本になくてはならないものになってくれることを願っています。
2019年8月1日 8:00 PM |カテゴリー:バイク関連最新NEWS