バイクの新しいカタチ「スクランブラー」とはどんなカスタム?世界で注目されているSLR650のカスタムも紹介

バイクにはネイキッドやストリート、アメリカンなど定番のスタイルから、カフェレーサーやフリスコなど多様なカスタムのスタイルまでさまざまなものがあります。なかでも最近人気が高まっている「スクランブラー」というスタイルをご存知でしょうか。日本国内だけではなく海外でも注目されており、これまであまり見かけなかった革新的なスタイルとして注目されています。

実際にスクランブラー仕様のカスタムを施す作業工程を動画で紹介しているショップもあり、非常に多くの再生回数を記録しています。今回の記事では、世界で注目されているスクランブラーカスタムとはどのようなものなのか紹介すると同時に、実際にSLR650をベースにスクランブラー仕様にカスタムする工程を記録した動画も解説していきます。

スクランブラーカスタムの特性や特徴を理解したうえで、バイクのカスタムの考え方や好みのカスタムを実現するための工程なども一緒に考えていきましょう。ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください。

SLR650の基本情報と特徴

まずは今回のカスタムベースとなっているSLR650について簡単にご紹介しましょう。

SLR650は1997年にホンダから発売されたバイクで、空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。161kgという軽量な車重とオフロードにも似た見た目でスポーツタイプのバイクとして人気を博しました。

2000年まで販売されたものの、初代モデルからモデルチェンジが行われることなく生産終了となった歴史があります。オフロード車を意識した見た目ではありますが、性能自体は完全なストリートバイク。足回りを見ても分かるように、未舗装の道路を走破できるほどのスペックではありません。

しかし、市街地においては650ccと思えないほど小回りが効くため、オフロードのような乗り味をオンロードでも手軽に味わいたい方には最適な1台といえます。

世界で注目されているカスタム「スクランブラー」とは?

今回紹介している動画には、SLR650がスクランブラーとしてカスタムされていく様子が収録されています。そもそも「スクランブラー」というジャンルを初めて耳にする人も多いと思いますので、こちらも詳しく紹介しましょう。

スクランブラーとは今から約60年ほど前、オフロード仕様にカスタムされたバイクで行われていたスクランブルレースがその発祥とされています。現在ではモトクロスレースと呼ばれることが多いですが、未舗装の過酷なコースをバイクで走破するというものです。

このスクランブルレースにエントリーしていたバイクはいずれもオンロード仕様のバイクをオフロード仕様にカスタムしたバイクであったため、そのどれもがオフロード車よりも車高が低く、オンロード車よりも太いタイヤが装着されていました。また、フレームやエンジンパーツなどが軽量化のため交換されたものも多く、通常のオンロード仕様のバイクよりも大幅に軽いものが多い傾向にありました。

このように、スクランブラーとは本来「オンロードからオフロード仕様にカスタムされたバイク」という意味があるのですが、現在ではそれに加えてクラシカルな雰囲気も併せ持ったスタイルとして定着しています。

スクランブラーは本来オンロードバイクがもっている性能を犠牲にしてまでオフロード仕様にカスタムするため、当然のことながらエンジンのパワーは十分引き出すことはできません。また、ときにはあえてフレームを切断したり交換したりするケースもあり、今回紹介している動画のなかでもそのようなカスタムが行われています。場合によっては公道走行ができず、オフロードに特化した乗り方しかできなくなるバイクもあるため、カスタムの際には注意が必要です。

SLR650スクランブラーカスタムの特徴

それでは、今回紹介している動画のなかでSLR650がスクランブラーカスタムとして施されたポイントをいくつかピックアップしてみましょう。あまりにも大掛かりなカスタムで紹介するポイントを挙げるときりがないほどなので、今回は大きく7つのポイントに絞ってみました。

ちなみに、今回参照している動画は以下のリンクからも見れますので参考にしてみてください。

フレーム交換

まずはバイクにとっての要となるフレームの交換です。シートやタンク、マフラーなどを全て取り外してフレームをむき出しにした状態から、気持ち良いほどにフレームをぶった切っている様子が動画の序盤で紹介されています。フューエルタンクやエンジン本体にかかる部分のフレームは残しているため、あくまでもシートを小型化させるためのポイントになります。

切断したところに新しいフレームを装着するのですが、当然のことながらこのようなカスタムはバイクの剛性に影響し、修復歴も「あり」と判断されてしまいます。もともと趣味用のカスタムバイクとして楽しむ予定で公道を走行する予定がないのであれば、このような思い切ったカスタムもおすすめです。また、すでに修復歴があって今後中古バイクとして売る予定もない方にもおすすめです。

ブラック塗装

純正のSLR650とスクランブラーカスタムされたSLR650を見比べたときに真っ先に感じるのは、全体的に色がブラックで統一された点ではないでしょうか。エンジンパーツやフロントフォーク、ハンドルバーなどがブラックで統一され、全体的に引き締まった印象に生まれ変わっています。

「スクランブラーカスタムといえばブラック塗装」とこだわる人も多いほど定番のカスタムポイントです。ブラック塗装に統一されることでカフェレーサースタイルのような雰囲気にも感じられます。たとえばフレームを切断したりフレームごと交換するような大掛かりなカスタムではなく、あくまでも公道も走行できるようなライトなスクランブラーカスタムを楽しみたい方は、まずはブラック塗装をベースにカスタムをしてみるのもおすすめです。

フレームやフェンダー部分は残したまま、タンクやシートを小型化して全体的に色をブラックで統一するだけでも雰囲気のあるスクランブラーカスタムに仕上げることは可能です。SLR650の乗り味が好きで原型はとどめておきたい方は、まずはライトなスクランブラーカスタムから始めてみると良いかもしれません。

フューエルタンク交換

フレームを交換した後に取り掛かっているのがフューエルタンクの交換です。純正品よりも小型のタンクを取り寄せ、レトロな雰囲気を醸し出すためにあえてシルバー色にペイントしています。光沢感のあるシルバーよりもつや消しのシルバーのほうが雰囲気が出てスクランブラーカスタムの持ち味を出すことができます。

純正仕様のSLR650はタンクが上部に突き出している特殊な形状のため、このまま流用するとスクランブラーカスタム車としてはいびつなバランスに仕上がってしまいます。できるだけ小型でベーシックな形状のフューエルタンクを用意し、コンパクトでまとまりのあるサイズに仕上げたほうがスクランブラーカスタムの持ち味が出てきやすいです。

今回のカスタムではフレームやエンジンパーツなど全てがブラックで統一され、フューエルタンクだけがアクセント的にシルバー色に仕上がっています。もちろんブラックで統一しても良いですが、全体的な色のバランスを見ながら調整していくと良いでしょう。

ブロックタイヤ装着

スクランブラーカスタムの要となるタイヤも通常のオンロードタイヤからブロックタイヤに変更されています。ブロックタイヤとはその名の通り、タイヤのトレッド面が四角いブロック状に形成されたタイプのタイヤです。オフロード用に開発されたタイヤで、海外では「ノビータイヤ」という名称で販売されています。

ちなみに今回のカスタムではホイールは純正品のメッシュスポークタイプがそのまま流用されていますが、ほかにもさまざまな形状のホイールにカスタムして楽しんでみるのもおすすめです。

ブロックタイヤはスクランブラーカスタムのなかでももっとも重要なカスタムパーツのひとつです。仮に予算が少ないからといってオンロードタイヤをそのまま流用したとしても、見た目のバランスは悪くコンセプトに統一感がないカスタムに仕上がってしまいます。ブロックパターンにこだわるユーザーもいるほどブロックタイヤは肝心な要素なので、ぜひ欠かさず用意しておきましょう。

フロントフォーク交換

SLR650のスクランブラーカスタムで全体的に引き締まった印象を与えているのは、実はフロントフォークかもしれません。シルバー色のベーシックなフロントフォークからブラック塗装へ統一され、フレームやエンジンパーツと色がマッチ。フロント部分はバイクの顔でもあるため、抱く印象も大きく変わってきます。

ちなみにSLR650の純正仕様にはフロントフェンダーも装備されていますが、今回のスクランブラーカスタムではヘッドライト下部分に移動されています。本来のフェンダーの役割というよりは、むしろヘッドライトの泥除けといったほうが良いかもしれません。フロント、リアともにフェンダーが取り払われるだけで大きく印象が異なるのが分かります。

シート小型化

動画の中盤では交換されたフレームとフューエルタンクの形状をベースに、シートの型を取りカスタムされている様子が収録されています。そもそも純正のSLR650はオフロードバイクのような前後に突き出した形状のシートとなっており、当然のことながら純正のシートはそのまま流用することはできません。

そこで、フレームの形状に合わせてウレタンを加工し、その上からシート表皮を被せて専用仕様のシートを作っています。シートは乗り心地に大きく影響を与えるため、明らかに純正品に比べて薄く仕上がっているシートは乗り心地は決して良いとはいえないでしょう。

しかし一方で、カスタムバイクの定番であるシートの「アンコ抜き」はこれまでさまざまなバイクで行われてきました。それほどスタイリングを重視する人にとっては重要なポイントといえるでしょう。また、スクランブラーカスタムという側面から考えた際にも、そもそも公道を走行するよりも趣味としてオフロード走行を楽しむ場合は長時間シートに座って走ることも少ないと思われます。

「シートの小型化=使いづらいカスタム」と決めつけるのではなく、あくまでも実際に乗る人のニーズや乗り方に合わせてカスタムするのが最適といえるでしょう。

フルエキゾーストマフラー交換

純正仕様のSLR650はシート下からテール下に伸びるマフラーが特徴的ですが、どこか厚ぼったい印象をもつ人も少なくありません。650ccという排気量もあり、それなりに重厚感と存在感のあるマフラーが装着されているのはアリですが、スクランブラーカスタムのようなオフロード仕様へのカスタムという観点から見るとそのまま流用するのは最適ではないかもしれません。

今回の動画で紹介されているスクランブラーカスタムでは大幅な軽量化やパーツ変更が行われていることもあり、マフラーもできるだけシンプルなフルエキゾーストタイプに変更されています。エンジン部分から伸びているエキゾースト管はむき出しの状態でシート下まで配置され、管自体も細くシンプルなものが採用されています。

一概にはいえませんがマフラーの径が細いとトルクがアップする傾向があるため、オフロードを強く意識したスクランブラーカスタムにおいては理にかなったカスタムといえるのではないでしょうか。一方で公道走行も前提にするのであれば、もう少し太いマフラーにしたほうがバランスも良く走りやすいはずです。

SLR650スクランブラーカスタムの仕上がり具合

ひとつひとつのパーツを取り外し、丁寧に組み上げられたSLR650のスクランブラーカスタムはどのような仕上がりになったのでしょうか。細かく見ていきましょう。

全体的にスリム化されスマートな印象

動画のなかで完成されたSLR650スクランブラーカスタムを見てみると、全体的に車体がスリムな印象に変わっていることが分かります。シートやタンクが小型化されたことにより従来の仕様とは大きく変化し、まるで違う車種のような変貌ぶり。

外観はオフロード車のカスタムバイクですが、完全なオフロードバイクよりもシート高も低く乗りやすい印象があります。小柄な方のなかにはオフロードバイクは乗りづらいため諦めていたという方も多いですが、このようなカスタムバイクであれば乗り降りも楽で扱いやすいのではないでしょうか。

SLR650は大型バイクらしく重厚感があり、通常のオフロードバイクよりも安定感があって乗りやすいモデルです。しかし、排気量が大きいがゆえに厚ぼったい見た目に映ることもあります。「もっとオフロードらしいバイクだったら良かったのに」というユーザーの願いを叶えるために、スクランブラーカスタムはまさに最適な仕様ではないでしょうか。

軽量化によって取り回しが楽に

タンクやシート、さらにはリアフェンダーを取っ払ったことによって650ccクラスとは思えないほどスリム化したSLR650スクランブラーカスタム。見た目からも大幅に軽量化されたことは明らかで、扱いやすいモデルとなっています。

もともとSLR650は非常に軽量なバイクで、車体重量はわずか161kgしかありません。しかし、フレームを切断してシートやタンクに合わせて形状を変更したり、さらにはマフラーなどのパーツも変えたことによって大幅な軽量化が実現。

オフロードバイクにも匹敵するほどの扱いやすさは、間違いなく650ccクラスのバイクのなかではトップクラスといえるでしょう。

スポーツ性能は劣るもののオフロード性能が向上

今回紹介したSLR650スクランブラーカスタムは、見た目からも分かるようにマフラーの径が大幅に細くなっています。これは見た目のバランスを維持するというメリットもありますが、エンジンのパワーバランスを考えたときにオフロード車として重要なトルクアップを狙って構成されました。

一般的にバイクのマフラーは、同じエンジンスペックという前提のうえでは径が太いと抜けが良く、高回転のエンジンで馬力が出やすいです。一方で径が細いマフラーの場合は、馬力よりもトルクの向上が期待できる特性があります。低速から中速がメインのオフロードバイクの場合、マフラーを細い径のものにしたほうが特性を活かしやすいメリットがあります。

純正仕様はシート下の部分にガードが装着されていますが、スクランブラーカスタムの場合はむき出しになっています。もし使い勝手が悪い場合は、一部分にマフラーバンテージなどを巻いて対策をすると良いでしょう。黒いマフラーバンテージも販売されているため、もしマフラーをブラック塗装で統一する場合は一緒に購入を検討してみてはいかがでしょうか。

見た目がおしゃれ

SLR650スクランブラーカスタムの最大の特徴は、なんといってもその見た目のかっこよさにあります。見た目のかっこよさを構成するポイントはいくつもあるため全てを説明することは難しいですが、カフェレーサースタイルやアメリカンバイクのフリスコスタイルを彷彿とさせるその見た目は、どのメーカーの純正仕様にもない「ちょいワル」な雰囲気を醸し出しています。

とにかく一目見た瞬間に理屈抜きで「かっこいい」と感じる人も多く、直感的にその良さが分かる方はぜひスクランブラーカスタムを検討してみてはいかがでしょうか。今回紹介した動画ではオフロード色があるSLR650のカスタム事例をピックアップしましたが、一般的なネイキッドやストリートバイクであればほとんどの車種がスクランブラーカスタムとして改造できます。

長年乗ってきて愛着があるものの、普通のカスタムではそろそろ飽きてきたという方にもおすすめです。

SLR650スクランブラーカスタムはこんな人におすすめ

SLR650のスクランブラーカスタムはどのようなユーザーが選ぶと良いのでしょうか。いくつか考えられるパターンとして3つの事例をピックアップしてみました。

オフロードに特化したカスタムに仕上げたい

まずはオフロードが手軽に楽しめるカスタムに変更したい方におすすめです。スクランブラーカスタムは通常のネイキッドやミニバイク、ストリートバイクなどもオフロード仕様にカスタムできるため、これまでとは違ったバイクの楽しみ方を味わうことができます。

特に125cc〜250ccクラスのバイクに乗っている方は、扱いやすいサイズ感もあってさまざまなコースを楽しみたくなることもあるのではないでしょうか。しかし、わざわざもう1台オフロードバイクを購入しても置き場所がなかったり、2台分の維持費を捻出するのは大変です。そこで、スクランブラーカスタム仕様にすることでオンロードでもオフロードでも楽しめるようなバイクに仕上げることができます。

バイクを軽量化させたい

スクランブラーカスタムの良いところは、場合によってはフレームなど根本から見直してカスタムが楽しめる点です。大掛かりなカスタムとなる分、決して簡単な作業ではありませんが、バイクを構成するパーツの一つひとつを見直すことによって大幅な軽量化も可能になります。

シートやタンクなども変更すれば大幅な軽量化にもつながりますが、予算やバイクの外観などのリクエストに応じて最適なプランを選択できます。今回の動画のような大規模なカスタムではなくても、パーツを見直すことによってある程度の軽量化は可能なため、ショップと相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。

他人とは違うバイクに乗りたい

SLR650に限らず、スクランブラーカスタムを選択する人のほとんどは第一に見た目を優先しているケースが多いです。「ネイキッドやストリートに近いスタイルなのに、オフロードタイヤを装着している」というバイクはこれまで滅多に見かけることはなく、そのギャップが目を惹くと同時に極めて個性が強く根強い人気があります。

今でこそスクランブラーカスタムは注目されるようになってきたため、さまざまなメーカーからスクランブラー仕様のバイクも登場していますが、今回のような極端なカスタム仕様のバイクはほとんど存在していないはずです。理想のスクランブラーカスタムに近づけるためにはコストも手間もかかり、ときにはバイクの本体価格よりもパーツのコストや工賃のほうがかかるかもしれません。

しかし、手間をかければかけるほど自分だけのこだわりが詰まったオリジナル仕様が出来上がります。バイクは性能やコストよりも見た目を重視したいという方は、スクランブラーカスタムのようなオーダーメイドのカスタムがおすすめです。

市販されているスクランブラーにはどんな車種がある?

カスタムではなく、市販されているスクランブラーのバイクを検討したいという方も多いのではないでしょうか。そこでここからは、実際に国内外のメーカーから販売されているスクランブラー仕様のバイクをいくつかご紹介していきましょう。

SCR950(ヤマハ)

国産メーカーのスクランブラーといえばヤマハのSCR950があります。一見普通のネイキッドに見えますが、細めのシートやタンク、エンジンとマフラーなどに装着されたカバー、レトロなスタイルのロゴペイントなど随所にスクランブラーらしさがうかがえます。

派手なカスタムよりも純正らしいまとまりのあるデザインのスクランブラーが欲しい方には最適な1台といえます。ちなみにSCR950はボルトというバイクの兄弟車でもあるため、比較的乗りやすいモデルです。国産メーカーのスクランブラーを検討している方は、ヤマハ SCR950が最適な選択肢です。

STREET SCRAMBLER(トライアンフ)

その名の通りトライアンフが製造、販売しているスクランブラーです。目を惹くのはなんといってもシートに沿って這うように配置された2本のマフラーです。これだけでもかなりのインパクトがありますが、フロントとリアのフェンダーはそれぞれショート化されスクランブラーを強く意識していることが分かります。

言うまでもありませんが、エキゾーストとマフラーの部分には耐熱対策も万全に施されているため、やけどをする心配も不要。このほかにもエンジンの下回りをガードする専用のアンダーガードや滑りにくいギザギザのステップなど、あらゆる部分にスクランブラーらしさが発揮されている1台です。

RniteT SCRAMBLER(BMW)

BMWではおなじみの水平対向エンジンを搭載し、スクランブラー仕様として開発されたのがRniteT SCRAMBLERです。標準仕様はオンロードタイヤが装着されていますが、ユーザーのニーズに合わせてブロックタイヤもオプションとして用意。その他BMWならではの品質の高いパーツも提供されています。

スクランブラーカスタムが世界で流行している

海外メーカーのなかにはわざわざ「スクランブラー」と冠した名称で販売されているバイクも多く、それほど世界中でスクランブラーが人気を博していることが分かります。これまでのバイクの歴史と流行の変遷を見てみると、由緒正しいハーレーダビッドソンのようなアメリカンバイクを手軽に乗りこなす「フリスコ」が流行したり、ストリートバイクをカフェレーサー仕様として楽しむスタイルも流行した時代もありました。

これらに共通しているのは、いずれも従来のように堅苦しく考えるのではなく、より自由にラフなスタイルでバイクを楽しめるということが根底にあります。スクランブラーカスタムもそのような思想と同様に、「ネイキッドだけどオフロードも楽しみたい」、「オフロードバイクをもっと簡単に身近に楽しみたい」という考えが多くの人に受け入れられた結果といえるでしょう。

そもそもどんなスタイルのバイクも「こうでなくてはいけない」といったルールや作法はありません。あくまでも乗る人が自由に楽しめるのが大前提であり、それに合わせてバイクのカスタムも進化してきました。なかにはカスタムから定番のスタイルに定着したものもあり、これからもそのような流れは続いていくはずです。

今回はSLR650のスクランブラーカスタムをベースに紹介してきましたが、もしSLR650やその他スクランブラーカスタム仕様のバイクを探している方は、中古バイクの販売店 NAGATSUMAまでご相談ください。予算に合わせて希望車種を探したり、カスタムのご相談も承ります。

また、反対にこれまで乗ってきたバイクを手放したいため買取を希望する方は、バイクブーンまで一度ご相談ください。純正仕様の中古バイクはもちろん、カスタムバイクや事故歴のあるバイク、さらには不動車も高額で買い取っております。